CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

現状を目の当たりにして…

2009年11月30日(月)

BOND(外国人を支援する市民団体)の方々と一緒に、東日本入国管理(以下、牛久収容所)にメンバー3人が面会活動を行いました。3人それぞれ別々の被収容者と面会させていただきました。

★´3`)ノメンバーからの感想★

☆Case1、ネパール人男性 (担当:Lachin)

私はネパール人と英語で面会しました。この方はネパールで生まれ、お母さんと2人のお姉さんがいます。ネパールでいい仕事がなかなか見つからず、普通の生活をするのがやっとでした。だから、海外に行って働くことにしました。日本に来る前に、イラクにも3年間働いたことがあります。

それから、日本に住む人に誘われて、一年間働けばお金をもらえると約束させられました。契約もサインしましたが、偽造文書でした。日本に来るために20万ぐらい払わせられたそうです。日本に来て4ヶ月働きましたが、働いた分のお金ももらえず、ビザも切れてしました。

そこで、入管に摘発されて、家族に持って行くお金がないので帰国するのも恥ずかしいから働いたお金を返して戻りたいと言いました。BONDというNGOから支援を受けていますが、お金を返すことができるかどうかわからないままです。

以上のようなことを聞かせてもらいました。やっぱり、私があんまり知らない世界で住んでいる人が多いと思いました。

☆Case2、中国人男性2人(担当:白坂)

私は、中国人男性2人と面会しました。彼らは最初留学ビザをとり来日しましたが最後のほうで生活困難のため違法にアルバイトを始めました。(研究、勉強と関係ないアルバイトは一切禁止になっています)一ヶ月間働いた末、給料日の日に入国管理局に摘発され、現在牛久収容所に収容されています。まだ証明できる証拠はありませんがアルバイト先では以前にもこのようなことがあり、そこの社長さんは違法の外国人従業員を雇いその給料日に入国管理局の人と連絡し未払い賃金のままかれらを逮捕するということがおきました。二人はこのことを承知の上働きましたが、結果として前と同じようなことになり現在中国に帰るお金もなくアルバイト先の社長に60万円ほどの未払い賃金を取り戻そうと努力しています。

私の感想としては、もちろん祖国にも帰られない彼らの力になりたいという気持ちはあります。しかし、違法と承知の上で彼らのとった行動は決して認められるものではないと思います。そしてそのリスクを背負いながら働き最終的には自分の権利が侵害されたときに一方的に相手のことを責めるのもどこか立場上不十分なところがあると思います。彼らを責めるつもりもありません。

このような状況になった以上彼らの力になり少しでも、未払い賃金を取り戻し1日でも早く中国へ帰れることを祈ってます。