CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

公開シンポジウム『中東和平とパレスチナ難民の現状 UNRWAの支援と日本の役割』参加報告

2010年7月1日(木)

こんにちは!さとみです。

CLOVERスタッフの綾と三和が公開シンポジウム

『中東和平とパレスチナ難民の現状 UNRWAの支援と日本の役割』に参加してきました!

以下に、シンポジウムの様子と2人の感想を載せたいと思います♪

CLOVER内でも、次回のMTで情報共有を行って、またひとつ、

日本の難民問題をとらえる枠を広げることができたらと思っています

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2010年7月1日(木)18:00-19:50 開催

公開シンポジウム

『中東和平とパレスチナ難民の現状

UNRWAの支援と日本の役割』

場所:明治大学駿河台地区リバティタワーリバティホール(1013教室)

主催: 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、外務省、明治大学軍縮平和研究所、国際協力機構(JICA)

このシンポジウムは、パレスチナ難民に対する支援を実施する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のグランディ事務局長が事務局長就任後に初来日するのにあわせて開かれたものです。

<シンポジウム概要 ―明治大学軍縮平和研究所HPより―>

1948年に第1次中東戦争が勃発した結果,パレスチナ難民が大量に発生したことを受けて設立されたUNRWAは、ヨルダン、レバノン、シリア、ヨルダン川西岸およびガザ地区にて、パレスチナ難民に対する教育、医療、社会サービス等を実施する国連機関です。日本政府の支援等により、UNRWAはパレスチナ難民に対して質の高い母子保健医療や食糧援助などの分野を中心とした支援を行うとともに、シリアのネイラブ難民キャンプとレバノンのナフル・エル・バーリド難民キャンプ復興等を実施しています。

日本は、パレスチナ難民に対する人道的支援を含め、中東地域の平和と安定に向けた取組みを長年継続して実施しています。本シンポジウムでは、パレスチナ難民の現状とUNRWAの支援に焦点を当てながら、中東和平における日本の役割についても考えます。

▽詳しくはこちらをご参照下さい…♪

http://www.unhcr.or.jp/html/2010/06/100701.html

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´3`)ノCLOVERスタッフからの感想★

三和より

~このシンポの主な内容~

①10分間のビデオ放映(パレスチナ難民の歴史・現状に関するもの)

②事務局長フィリッポグランディさんによる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA(アンロワ))についての基調講演

③シンポのテーマについてのパネルディスカッション

シンポジウムの詳しい内容については申し訳ないですがこの場では割愛させていただきます。

単純に、このシンポに参加して感じたことや心に残ったことを素直につづりたいと思います。(解釈が間違っているところが多いかもしれません><)

私は、アンロワの存在をこのシンポで初めて知りました。

アンロワはUNHCRとは全く違う存在で、「中東和平が最大の目標で、それを達成するために存在している。難民については【直接】支援・サービス提供が基本。」というスタンスなのだ、とグランディさんが繰り返し説いていました。

【直接】なんだ!ととても強調していたように思います。

そしてUNHCRとの役割の区別(責任の所在など)をはっきりさせていました。

アプローチの仕方も方法論も違う。アンロワはパレスチナのためにあるもので、難民の定住などそういう問題に対する解決策を模索する責任はUNHCRにある、などと、やる仕事に関してかなり明確化しているなあと感じました。

また、アンロワがしている難民への救済内容のなかでは、とくに教育について言及することが多いとも思いました。とにかく配給できる資源が本当に少ないなか一番できる“教育”に国際社会は力を入れてほしいとおっしゃっていました。

グランディさんの言葉で印象に残ったのは

・470万人(パレスチナ難民)が「国際的に自分たちは見捨てられている」と感じてしまったら、ということを想像してみてください。

・自己満足に陥らないでください。世間知らずであってはいけません。

・日本はパレスチナ問題に関して中立の立場にいるのです。両側から話せる立場にいることを自覚してください

です。

とくに、「日本の立場」についてのこと。

「日本は富のある国だと思われていて、かつ特定の利害ではうごかない中立的な立場と世界はみているのだよ。」

とグランディさんに言われて「自分が属するところがどういう立場(どう思われているのか)なのか」を自覚して行動にうつしていくことがとても大事になのだなと、思いました。

このシンポジウムを通して、本当に知識が少ないことを恥ずかしいと思ったのと、「知ろうとする」姿勢というものが私にはかけていると痛感しました。

少し努力すれば情報などいくらでも手に入る環境にいるのだということ、もっと自覚しなきゃな、と。知ることに対してどん欲にならなきゃ、と。

また、緒方貞子さん

「日本が楽だとか孤島だとかいうのはイリュージョン。自分たちだけが安定している世界などない。世界を知ることで連帯感を。」

とおっしゃっていました。

「連帯」という言葉が心に響きました。この言葉を含め、いろんな言葉を受けて思ったことは、「ああ私たちは受け身だなあ」ということ。強い和平への気持ちと連帯感で日本が「自ら」動くようになりたい、むしろそうならなきゃいけないと強くおもいました。本当は日本とかそういう国の枠など関係ないのかもしれないけれど、やっぱりまずは「日本人として」から考えを始めていくのが一歩なのかなと思いました。

なんだかよく分からないし、ぐちゃぐちゃ飛ぶ感想になってしまいすみません…。

自分の気持ち、得た知識を整理する能力もつけていかなきゃいけないですね…!