CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

2011.8.9 面会報告

こんにちは!はっせーです。

今回は8月9日の面会の報告をさせていただきます。

私は、今回初めて面会に参加しました。

まずはざっと感想を・・・

面会は、もっと堅い雰囲気だと思っていたのですが、普段の生活と同じような感じで会話をすることができました。逆に、面会室はもう少し広いイメージだったので、結構閉ざされている感じがしました。

9日は面会希望者が少なかったので、私のグループは合計で5人の方と面会をすることができました!

1人目の方は、CLOVERとしても初めて面会をする方でした。その方はCLOVERが渡したORANGERANGEのCDを聞いていて、他にも持ってきて欲しいとおっしゃっていました。今回は私を含め、4人中3人が初めての面会だったということもあって、何を話そうかな・・・と悩んでいるうちに面会が終わってしまいました(><)相手の方も話し足りない感じで、申し訳なかったです。次回はもっと会話をしたいです!!!

2回目は、2人の方と面会をしました。そのうちの1人の方は流暢な日本語で色々な話をしてくださいました。おじいちゃんが豆腐や納豆を作って売っていたんだ、という話を聞いて、日本以外にも大豆製品を好んで食べる地域があるんだということに驚きました。その方にはもう1人の方の通訳もしていただきました。そのもう1人の方とは沢山お話ができなかったので、もっと感じていること、考えていることを聞きたいなと思いました。

この2人の方たちは、2人とも、仮放免が決まったということで、私たちも嬉しくなりました。ただ、仮放免のために払うお金の高さに驚きました。仮放免中働くことはできないから、このお金は借りるというより、もらうということになってしまうのかな・・・と思いました。

4人目の方も、CLOVERが初めて面会する方でした。この方はすごく長い間日本に滞在していらっしゃって、色々なお仕事を経験されていました。収容所については、外に出られない、閉じ込められている、not good、寂しい、ということを何度もおっしゃっていました。外の景色が全く見られないというのは、どんな人でも精神的にまいってしまうよな、ということを感じました。しかし、この方は、逆に私たちに「何か助けてほしいことはある?」と質問してくださって、とても優しい方だということも感じました。

5人目の方は、とても明るく、何事にも積極的に取り組もうとしている姿が印象的でした。歴史の本が読みたい。新聞が読みたい(そのために漢字を調べる辞書が欲しい)。収容所から出て1番最初にしたいことは、福島県にいって、原発で困っている人を助けること。なでしこジャパンもすごいし、日本は頑張っていけるよ!というようなことを話してくださり、逆にこちらが元気をもらいました。

今回面会をしてみて、感じたこと

① 収容所の中でも外でも、多くの人が“難民”という以前に「1人の人間」として十分に扱われていない。例えば、収容所の中から全く外が見えないこと。(生活する世界が狭すぎる。どんな人でも精神的に辛くなると思う。)異常な数の薬を飲まされるなど、医療システムが整っていないこと。

② ・普通に「難民」として日本に来た人と、罪を犯し「刑務所から出てきた外国の人」が同じ収容所にいるのはなぜか。

・全体的に難民の方々に対する日本のシステムが粗い

→日本がどういうシステムで人々を収容しているのかをもっと勉強しないといけないと思いました。 じゃないと、ちゃんと根拠のある意見が言えない!

③ もし本当に日本のシステムが整っていないとしたら、難民の方に対するものに限らず、日本はまだ、色々と整っていないものがあるのではないか

という感じです。

もっと日本の、世界の、難民について勉強していきたいです。

そうすることで、面会の時にもっと違う視点で話をすることができたり、多くの人に難民という1人1人の人間について知ってもらうために活動していけると思います。

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ちなみに、この日は、面会初参加者を含め、はっせー・みほし・れいな(1年)、えり・さとみ・むーみん(3年)、ちあき(青森から)、みお・なさ・あゆむ・まき(難民交流プロジェクトから)の合計11名で行ってきました。

以下は、牛久収容所での面会に、この日初めて参加した方・メンバーの感想です。

後日また更にアップしますのでお楽しみに(*^_^*)

遠方からいらしたみなさん、本当にありがとうございました!

これからもよろしくお願いします♪

まきちゃん

面談した人の中に収容所の生活は不満だと言う人もいましたが、今の生活をありがたく思っているという人もいて驚きました。やはり聞いていた通りさまざまなバックグラウンドをもつ人が集まっていると思いました。

また、「何か困っていることはないか」との問に「自由がほしい」と答えていて、収容所にいる人が本当に求めていることを実現するには自分たちだけではどうすることもできないと思い知らされた気がしました。今までとは違った視点で難民問題をみることができ、とても有意義な時間でした。ありがとうございました!

なさちゃん

私たちの団体の活動から、以前から認定された、あるいは申請中の難民の方と接する機会はあったのですが、収容されている方とお話するのは初めてでした。今回は4人の被収容者の方と面会しましたが、中でも、私が直前に難民申請書類の翻訳を担当させて頂いた方との面会では、書面では読み取ることができない彼の人間性や悩みまで窺い知ることができました。

私は収容された難民の方々に関する本をいくつか読んだことがあるのですが、初版当初に比べ良くなっている点が多少ある一方、医療などまだまだ改善されなければならない問題が山積みであると感じました。そして、その苦しい生活の中で、CLOVERさんの面会や翻訳・日本語サポートなどといった活動が被収容者の心の支えにもなっているという事も実感しました。

今後もこの経験を元に私たちの団体の活動にも活かしていけたらと思います。今回は貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました。

みおちゃん

私が昨日一番印象に残ったのは、日本語が話せる人と話せない人で態度が変わる職員の話です。自分と同じ言葉が喋られないことで、相手が自分よりステータスが下にあると考えてしまっている人がいることが虚しかったです。また日本の難民の受け入れの状況が悪いと知っていても、日本しか逃げるところがなかったと語るクルドの方の話を聞いて難民制度の改正の必要性を強く感じました。一人も難民認定されていないクルド人が日本に流れてくるのはおかしいと思っていましたが、日本の収容所に入る方がましだと思う生活から逃げてくる人がいることを考えなければいけないと思いました。