CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

9月17日 ミーティング報告

こんにちは!3年のハンナです!
9月は早くも中盤を迎え、筑波大学の夏季休暇も終わりを迎えようとしています。
さて!本日9/17のミーティングでは、三年次編入筑波大学、そしてCLOVERの仲間入りを果たしたももが「日本における移民・難民の社会統合」というテーマで勉強会をしてくれました!

移民・難民を受け入れる国は、彼らの言語・文化・歴史などを否定することはあってはいけませんよね。しかし、母国とは異なる国に住むということは、その国の法律を守り、社会規範に従うことが現地の方々との平和構築の前提条件です。そこで、移民・難民らをホスト社会にストレスなく適応させながらも、彼ら自身のアイデンティティを尊重するという意味での「統合」を目指す必要があるのです!

移民・難民の受け入れは、日本の経済界には労働力、生活面では地域の活力を提供してくれるメリットがあることを、実在する「いちょう団地」の例なども紹介しながら説明してくれました。一方で、日本人のゼノフォビア(いわゆる「外国人嫌い」)による外国人受け入れに消極的な面も、様々なデータで他国とも比較しながら紹介してくれました。

現実では、移民・難民らへの日本語教育体制の不足や地域コミュニティへの参入のしにくさなど、彼らが日本社会に「社会統合」されるまでに数多くの障壁があります。ももは、これらの課題を「移民・難民を扱う独立機関設立」「自治体の役割の再認識」といった方法で解決の糸口を見出したようで、私自身も賛同できる部分もかなり多かったです。事実、受け入れ大国のEU諸国などでは難民審査を行う独立機関が存在する国が多く、地域コミュニティに上手く溶け込めるような仕組みが社会全体で構築されています。

日本は移民・難民の受け入れに関してまだまだ後進国であり、理想的な「社会統合」を可能とする社会基盤が不足しています。しかし、現に東日本入国管理センターの被収容者さんを始め、技能実習生や教師など、日本に訪れる移民の数は年々右肩上がりになっています。彼らのためにも、一刻も早い外国人受け入れ態勢の整備・日本人の外国人に対するネガティブな印象の払拭が必要です。CLOVERは、地域レベルでの外国の方への支援を行うことで、彼らを「難民」「外国人」ではなく、一人一人の人間として捉える視座をもって今後も活動していきます!

10月からは代替わりということで、私がブログを担当することはこれで最後です。
CLOVERの後輩はみんな頼もしく、いい子ばかりです。今後もCLOVERの応援よろしくお願いします!