CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

”無国籍って?”~難民と考える国籍のはなし~

こんにちは、とりこです。

初めてブログ書きます。よろしくお願いします。

夏休み最終日の9月30日にNPO法人無国籍ネットワーク様と共催で「無国籍」に関するシンポジウムを開催しました!

プログラムの第一部では、無国籍ネットワーク代表であり、早稲田大学准教授である陳天璽さんからお話をうかがいました。陳さんはご自身の体験談を中心に無国籍について話してくださいました。陳さんのご両親は台湾出身で日本と台湾が断交した際に、日本で国籍が認められなくなったそうです。そのため、血統主義をとる日本では陳さんの国籍が認められなくなりました。

陳さんは無国籍であることで、旅行が自由にできないという経験をされたそうです。

海外に行くには、大量の書類を必要とされ、日本に入国できないかもしれないという危機に陥ったこともあるそうです。

第二部は当事者と学生らによるトークセッションでした。

CLOVERの学生がインタビュアーとなってスピーカーのグェンティ・ホンハウさんにお話しをうかがいました。

グェンティ・ホンハウさんは難民2世であったために、国籍が得られなかったそうです。

私はグェンティさんのお話の前に見た、ドキュメンタリービデオのなかで、「なんで日本にきたのですか」というお父さんへの質問に対して、その質問をするのはやめてほしいと思っていたというグェンティさんの言葉が印象に残っています。

グェンティさんのお話をうかがって、普段考えることのない「国籍」というものが、自分のアイデンティティに深く関わっているのだと感じました。

自分が無国籍だと知ったとき、底なしの暗い穴を見たようだったという言葉も印象に残っています。

第三部は実務家・専門家の方々によるパネルディスカッションでした。

ここでは、日本の国籍の仕組みや、なぜ無国籍がうまれるのか、無国籍に関する国際条約、無国籍問題などについての解説していただきました。

難民の方々の困難を考えるだけでなく、難民2世が遭遇する困難についても考えてみようと思いました。

講演会の前は、無国籍についてなんのイメージも持っていなかったのですが、講演会を通して無国籍がどのようなもので、無国籍であることで遭遇する困難について知ることができて本当によかったです。

まだ国籍についてのイメージや感覚は分からないけれど、そのような悩みを抱えている人々がいるということを考えながら、これからCLOVERの1員として活動していけたらいいなと思います。