CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

アムネスティ水戸映画祭に参加してきました!!

こんにちは

さいきん書くことが多いきょうへいです(*^。^*)

今日は10月16日にCLOVERが協賛として関わらせていただいたアムネスティ水戸グループ主催の「悲しみと涙あふれるエヤーワディー」上映会&トークについてです。

「悲しみと涙あふれるエヤーワディー」は祖国ミャンマーから日本に逃れてきたティッ・ター監督が自主制作した映画で、2008年にミャンマーを襲ったサイクロンの際、軍が村々への支援物資を横領し、それに抗おうとする人々を殺害するなど、軍事政権を批判した内容になっています。軍の横暴だけではなく、村人の日常も丁寧に描かれており、そのことが軍事政権の非道を一層浮き彫りにしています。

今回、CLOVERは協賛ということで、積極的に関わらせていただきました。CLOVERの活動を展示という形で広報もできました。これらの案件を快く承諾してくださり、そしてなにより協賛として参加させてくださったアムネスティ水戸グループのみなさんに心から感謝いたします!ホントにありがとうございました!!(^^)!

映画の上映後はトークと質疑応答でした。監督の伝える言葉には重みがあり、その複雑さゆえに通訳の方が困惑する場面も何度かあるほどでした。のちに監督に伺ったところ、トークの場で監督が発表されたことは、すべて詩になっており、一つの言葉に幾重もの意味が込められていたとのことでした。また、映画中のせりふも、同じようになっているところがあり、その意味解釈については、日本人の字幕作者同士で意見が食い違うこともあったそうです。

監督のこの映画に対する思い入れはとても強いものだったと聞いています。真冬の流山市で真夏の撮影を敢行し(役者は、布団にくるまって出番を待ったそうです)、たった一台しかないカメラで2時間の大作を完成させました。お会いした時に感じた気配りを忘れない紳士という印象からは、とても想像できませんが、現場では鬼のように厳しい監督だったそうです。

でも、お話を伺っているうちに、故国ミャンマーへの強い愛情と懸念を感じ、この思いが映画への情熱につながったのだと実感しました。ミャンマーでは今でも2008年のサイクロンによって孤児になってしまった子供たちが大勢いて、大変な状況にあるそうです。二人の年下のきょうだいを養うために、1日一食で働いている10歳のお姉ちゃんがいるという実話もあるほどです。

また、子供をさらってはこども兵に訓練することも日常茶飯事になっていると聞きました。映画にもそういうシーンが出てきますが、あえて違う民族のこどもをさらい、攻撃を仕掛けやすいようにこども兵自身には思い入れのない民族を攻撃させるそうです。

そういった非道がまかり通る祖国を憂えながらも、監督はいつか必ず祖国に戻りたいとおっしゃっていました。聞いているこちらにも、その思いがしみじみと伝わってくるようなお言葉でした。

以上です。絵文字もなく、ブあいそな本記事にお付き合いいただいて、ありがとうございました!!