CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

面会報告★2011.6.15

こんにちは!CLOVER副代表、筑波大国際総合学類3年次のさとみです♪

6/15の面会報告をしたいと思います!

ちなみに、この面会報告は、週1の運営メンバー内ミーティングでも行っています^^

メンバーのほとんどが筑波大の1~3年生の学生で、面会ができる平日は授業がある人がほとんどです。

いけない人のほうが多いんですね…(>_<)

そこで!

ミーティングで面会の様子を参加者が伝えることで、少しでもいけないメンバーに被収容者の方の声や、面会の様子を伝えて、みんなでシェアしよう!

ということで行っています♪

まあ、頭できちんとまとめてないと、人に伝えるというのは難しいもので、私はなかなかみんなにうまく伝えられないんですが…努力していきたいと思います!

本題に入ります。

今週の面会は、3年生メンバーで行きました!

私は最初の面会ではスリランカ出身男性2名と、次の面会ではバングラディッシュ出身男性の方1名にお会いしました。

3名に共通していたのは、「再収容」を経験されていたということです。

通常、在日外国人で、日本に滞在する法的許可がおりていない人は、不法滞在者として、私たちが毎週面会活動を行っているような収容施設に収容されます。

ただし、日本には、「仮放免」という制度があります。

これは、ビザの許可や難民認定、特別在留許可などがおりていない場合でも、被収容者が申請して入管により認められれば、一時的に収容所の外で暮らすことができる、というものです。

ちなみに、この仮放免時には、法で明文化されているわけではありませんが、就労は基本的に認められません。

また、仮放免の許可がおり、保証人・保証金・住む場所がある場合は、外で暮らすことができますが、その許可は一時的であり、1カ月ごとに仮放免の延長の許可を得る必要があり、「仮放免者」は1カ月に1回、入国管理局にその申請を行う必要があります。

「再収容」とは、この延長の許可がおりず、収容所に再度いれられてしまったケースを指します。

再収容となる理由は多岐に渡るかと思いますが、今回の3名は、申請中だった難民申請が不許可になったために、再収容になったそうです。

違ったところは、

「CLOVERに期待するもの」です。

スリランカの方は、「面会」の必要性を強く訴えていらっしゃいました。

直接会いきにきてくれない人間を信用することは難しいともおっしゃっていました。

一方、バングラディッシュ男性は「外に発信すること」の必要性をとかれました。

彼は、例としてデモ活動をあげました。

しかし、CLOVERとしては、以前そのことについてみんなで話し合ったことがあり、それをふまえてお話しました。

「デモを真っ向から否定する」というわけではありませんが、もっと別の方法で多くの人々に日本の難民問題や収容所問題を伝えていくことができるのではないか?と考えています。

問題へのアプローチはいろんな面があります。

面会だけを続けて心のケアを!といっても、それだけでは不十分でしょう。

事実、被収容者の方でもそうお考えの方もいらっしゃいます。

「政府が動かなければ、何もかわらない」という意見です。

CLOVERメンバーもそれを感じています。

でも、「面会」削ることも難しい。

当事者の方とお会いし話すことで生まれたものもたくさんあるからです。

だからこそ発信することもできるからです。

当事者の方のメッセージを伝えることもできます。

加えて、「学生」という立場で、できることは限られていますが、今感じ取れるものの可能性は無限大ではあります。

私たちのような年齢で、こうした問題に、当事者と直接あって向き合うことの意味は非常に大きいと思います。

何を行うことが「支援」で

何が「解決」に向かうのか

何が「未来」と「希望」をつくるのか

いろんな意見があります

いろんな立場があります

いろんな正義があり、

それぞれに守るべきものがあるでしょう

本当に、この問題と向き合っていると、その交差地点に直面します。

それは問題自体の矛盾でもあり、自分たち自身の中での矛盾でもあります。

まだ、CLOVERとしても

ミクロ、マクロ両方の視点から

具体的に難民問題の何が問題であり

自分たちは今ある活動のほかに何ができ、今ある活動の何が問題なのか

十分に話し合えてはいません。

1年生メンバーが入り、初期メンバーが3年生になった今

CLOVERにしても

難民問題にしても

その「未来」を考える時期にきている

と感じています。

長くなりましたが、

こうしたことを考えることができるのも

「面会活動」ありきです。

本当に貴重な経験をさせていただいているなと、被収容者の方や他のNGOの方々に日々感謝しています。

いつも大量の差し入れ資料をチェックしてくださる収容所の職員の方々などにも。笑

その機会に甘んじず、できる限りを尽くして、個人としても団体としても、日々努力していきたいですね!

あーまとまらない!笑

今日はそれくらいにしておきたいと思います。

失礼しました。

Satomi