国際シンポジウム 「変わる日本の難民受け入れと地域社会 ~米国における自治体とNPOの協働に学ぶ~」に参加して
2010年7月3日(土)
こんにちは!さとみです。またまたまた!失礼します☆笑
2日に引き続き、CLOVERメンバー3人で、難民支援協会さん主催の国際シンポジウム「変わる日本の難民受け入れと地域社会 ~米国における自治体とNPOの協働に学ぶ~」に参加させていただきました!!
その報告を以下に載せます♪
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国際シンポジウム
「変わる日本の難民受け入れと地域社会
~米国における自治体とNPOの協働に学ぶ~」
日時:2010年7月3日(土) 14:00-17:30
場所:東京大学駒場キャンパス18号館1階「ホール」(東京都目黒区駒場3-8-1)
主催:認定NPO法人 難民支援協会
共催 :東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障プログラム」
東京大学寄附講座・難民移民(法学館)
東京大学グローバル地域研究機構・持続的平和研究センター
助成:国際交流基金日米センター
▽詳しくはこちらをご覧ください♪
http://www.refugee.or.jp/event/2010/07/03-1451.shtml
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´3`)ノCLOVERスタッフからの感想★
ほっぷより
各機関から様々な関係者が来ており様々な視点で難民問題を捉えることができました。
また 実際に難民認定された方にも会って話ができ、貴重な体験をすることができました。
さとみより
難民問題の中でも、
難民認定を受けた後の問題点を多く知ることができました!
難民は難民であると同時に、移民でもあります。
そのことを強く感じる良い機会となりました。
「社会統合」の難しさとそのための市民社会の動きの必要性も感じました。
貴重講演をして下さった井口先生も、そのことを何度も強調されていました。
そして、外国人の存在の重要性は地域レベルで認識が広まっているものの、「人権問題」としての難民問題はまだ意識が低く、井口先生は「人権の守られる地域・アジアをいかにつくっていくかが大切である」とも仰っていました。
同様に基調講演をして下さったマーティン・フォード米国メリーランド州人材開発局難民事務所副所長は、米国メリーランド州での再定住プログラムの概要を話して下さいました。
印象的だったのは、市民ボランティア・NGO・NPOがプログラムのアクターとして活発に動いていたことと、プログラムが地域レベルに根付いた形で、地域によるプログラムとして実施されていたことでした。
更にパネルディスカッションでは、日本の第三国定住に関して、
・官民のパートナーシップの重要性
・地域社会の重要性
・国家レベルと難民のニーズのバランス
・難民のニーズと地域社会のニーズのバランス
・多文化共生社会の中での難民の役目
・プロセスの透明性
などに注目が集まっていました。
シンポジウム最後で、司会の方がおっしゃっていましたが、
日本の再定住プログラムはあくまで難民問題を解決する一手段・一例です。
各地の収容所には、現在でも難民認定を待ちわびている難民申請者の方が沢山います。
そのことを私たちは忘れてはいけません。
それを意識しながら、このプログラムの問題点を社会全体で見つめ、取り組んでいく必要があると思いました。
正直な感想をいえば、かなり専門的なシンポジウムだったので分からないこと、実感がわかないことが沢山ありました^^;
ですが、「人権問題としての難民問題」への意識の低さはこれまでも感じてきたものだったので、それは難民認定後の問題点にも通じるものであること、社会のアクターの多様性とそれを生かすことが重要であることを知り、考える大変良い機会となりました。
ありがとうございました。