CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

2011.7.28 面会報告

こんにちは。CLOVERのりみです。

今回は、7月28日に行った面会についての感想を記します。

今回の面会では、午前中から5時くらいまで牛久収容所にいましたが、面会希望者が我々以外にも多数いたため、私はたった2回しか面会することができませんでした。

総合的に見れば、今日は多くの被収容者の方々が誰かしらと面会できたはずですので良い日だったのでしょう。

12時には食堂で昼食を食べました。

牛久収容所(東日本入国管理センター)の職員・研修生・外来者向けの食堂での昼食は、いくつも用意してある料理から皿に好きなものを盛る方式でした。

様々なものを食べられて美味しかったです。

私達が1回目に面会した方は、実は私が以前に面会したことのある人でした。

その時と比べると表情がやや明るくなっているようで嬉しかったです。

ただ、体調は依然として悪いらしく、収容所内の医者は適切な薬を処方してくれないようなので、早く仮放免が許可されて外に出て病院の診察を受けられればよいのですが。

2回目の面会は、面会希望者が多かったために面会時間が10分短縮され、たったの20分間しか面会できませんでした。

初めてCLOVERと面会する方で、まずは「CLOVERとはどういう団体なのか」という説明をさせていただきました。

お話を伺ったところ、国に帰ると政府とやくざの両方から命を狙われる危険があると仰りました。

国には妻子がいるということなので、さぞお寂しいことでしょう。

帰りの車では、かつてここに収容されていた女性とそのご子息を牛久駅までお送りしました。

彼女とお話をできたのは嬉しいハプニングでした。

今回の面会を通じて私は、ボランティアによる面会が被収容者の方々にとって心の癒しになりえることを改めて実感しました。

難民問題が解決するその日まで、CLOVERがずっと面会を続けられればいいなと思います。

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この日は、面会初参加者を含めりみ、れいな、すみれ、ふみか(1年)、くみこ(2年)、えり・さとみ(3年)、阿部さん(東京から)の合計8名で行ってきました。

以下は、牛久収容所での面会に、この日初めて参加した方・メンバーの感想です。

後日また更にアップしますのでお楽しみに(*^_^*)

東京外大 阿部さん

(遠方からお越しいただき、本当にありがとうございました。)

以前にも、収容所に収容されたことある方については本で読んだことがありました。収容所での問題や、ビザの問題もある程度知ってはいました。でも、今日実際に被収容者のお話を聞くことで、その方の表情や話し方や雰囲気から、本などでは知ることのできないその方の想いや感情をリアルに感じることができました。また、今まで知っていた問題に対しても、「被収容者の方々の問題」というよりも、今日お話してくれた「〇〇さんの問題」というふうに、今まで以上に現実味を持って受けとめることができるようになりました。この体験をここで終わらせずに、自分なりに何かにつなげていけたら、と思います。

今日はこのような貴重な機会をいただき本当にありがとうございました!

筑波大1年CLOVERメンバー・すみれ

 私は今回、初めて面会に参加させていただきました。2回の面会で計3名の方とお会いしました。感想はというと、一言ではとても言い表せず、さまざまな印象を受けました。難民申請が断られたとおっしゃるときの悲しい表情、収容所で出される薬について語るときの不安げな表情、私たちを笑わせてくれるときの楽しげな表情など、まだまだ一部だとは思いますが、収容所の方のさまざまな面が見られたと思います。

 面会で一番うれしかったことがあります。私が自分の名前を名乗ると、翻訳チームのメンバーの名前を知っていてくださったようで、「あなたは翻訳の人ですね」と言ってもらえたことです。まさか翻訳チームの名前まできちんとチェックしてもらえているとは…。改めて、翻訳活動は難民申請者の方々にとって重要なものであり、とても責任ある活動なのだと実感させられました。

 今回は先輩と共に面会をしましたが、先輩は正確に相手の日本語を聞き取り、そして自然な流れで途絶えることなく質問をされていて、ただただ尊敬するばかりでした。これからもっと難民のことや収容所のことについて知識を深めなければならないと痛感しました。次回は今回よりもリラックスして面会にのぞめればと思います。そして経験を重ねていきたいです。貴重な経験をありがとうございました。

筑波大1年CLOVERメンバー・ふみか

私は今回初めて面会に参加させていただき,2回の面会で3名の方とお会いすることができました。

最初の方は中国系のインドネシアの方だったのですが,事前の資料で華人インドネシア人に対する差別の記事を読んで,そういう事実を初めて知りました。まだまだ私は知らないことばかりで,もっと勉強しないといけないなと実感したし,もっと知りたいと思いました。

面会で印象に残ったのは収容所で出される薬のことです。1人目の方は,今は4種類もの薬を飲んでいるそうで,頭もふらふらだし髪の毛も抜けているのだとおっしゃっていました。2人目の方は薬を飲んでも効かないので飲むのをやめたそうです。お話を聞いていて心が痛くなりました。でも,そのように悲しそうだったり不安そうな表情をされることもありましたが,うれしそうに笑顔を見せてくれるときもあって私もすごくうれしかったです。

面会の部屋は思ったより狭く,声が通りにくいなという印象でした。すぐ近くにいるのにガラス越しなのがすごくもどかしかったです。初めての面会で何を話したらいいか分からず,なにも聞けなかったので,次回はもっとリラックスしてたくさんお話できたらなと思います。難民の方ひとりひとりをもっと知っていきたいです。貴重な体験をありがとうございました。