CLOVER~難民と共に歩むユース団体~

日本社会の中でも、声なき声を発しながら、懸命に生きている“難民”がいます。  日本の難民問題☆知ろう・伝えよう・繋がろう・行動しよう!筑波大学社会貢献プロジェクトとして活躍中!

映画「13歳の夏に僕は生まれた」

 連投失礼します!さとみです

またまた映画のご紹介★

今度はイタリア映画でーーーす!

----------------------------------------

「13歳の夏にぼくは生まれた」(2005年)

「13歳の夏に僕は生まれた」

基本情報

監督・脚本:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ

出演:マッテオ・ガドラ、アレッシオ・ボーニ、ミケーラ・チェスコ

公開:2006年

キャッチフレーズ(?):未知なる世界の友と出会い、生きる意味を知った夏

あらすじ

イタリアのブレスという小都市で、裕福な家庭に生まれた少年サンドロ。

父親たちにつれられ、クルージングに出ていた途中、あやまって海におちてしまう。

目を覚ますとそこは不法移民たちの乗った密航船。

彼は、その船に乗せられたルーマニアの少年、ラドゥに助けられ、ラドゥの妹、アリーナとも出会う。

彼らに助けられ、なんとか難をしのいだサンドロだったが、

そこから一気に、彼の前には見たこともない世界が広がっていく。

イタリアの移民問題を、少年を主人公に描きます。

---------------------------------------

衝撃です。

正直、映画の終わりはあまりすっきりはしないんです。

そのすっきりとしないところが逆に、移民問題の現状を伝えているような気もします。

サンドロはこのラドゥとアリーナのため、幼いながらに必死にかけまわります。

彼の気持ちは、ただ友達を助けたい、ただそれだけ。

だけど、「現実」が彼を待っていた。

大人たちの事情。

信じることをやめてしまった子どもの心。

法と社会。

気持ちだけではどうにもならない現実。

だけど、気持ちを置いていくことなど出来るはずのない、少年の心。

少年が主人公であることで、

移民問題で最初にぶつかる、私たちの疑問や違和感がうまく表されているように思いました♪

そしてどれだけ身近にあるのに私たちが気づくこと少ない、ましてや13歳の少年にとっては普通なら知り得ない問題、それが移民問題であり、「出入国」という現実であるのかということも考えさせられます。

印象的なのは、

密航船でのサンドロの見た光景のシーン

イタリアの移民センターの様子を描いたシーン

とかですかね★

あんまり話すとネタばれになるのでこれくらいにして^^笑

とりあえず、見てみるべしです

クリスマス近いですけど、こんな映画もいかがですか(^-^)?

~余談~

オリジナルタイトルは、

Once You're Born You Can No Longer Hide

本作の原作である、マリア・パーチェ・オッティエーリ「生まれたからには逃げも隠れもできない──埋もれた民族をめぐる旅」から取っているそう。